タイトル
KD-A Series
世界初のメタル対応デッキであるKD-A6を皮切りに登場したメタル対応第一世代のシリーズ。
型番の流れでまとめればKD-A8・KD-A7・KD-A6・KD-A5R(リモコン対応)・KD-A5・KD-A3(機械制御)・KD-A2M((機械制御・シスコン用?)という機種構成となる。
他社においては非メタル対応機をそのままメタル対応化しただけのものも見受けられる中、新設計でシリーズ化してきたビクターの意気込みが感じられる。

KD-A8(¥138,000)
KD-A8はKD-A5とともに第二段として登場したシリーズ最上位モデル。
2ヘッドではあるが当時はまだまだ少なかったオートチューニングシステムをビクターとしては初めて搭載。
KD-A6は対応していないワイアードリモコンにも対応し、シーリングパネルを採用したスマートなデザインなど、オーソドックスな中にも先進の機能を盛り込んだ1台であった。
2ヘッドであることが災いしているのだろうが、当時の最高機種なのにオークションでは人気がない。

KD-A5 ・録音再生ヘッド:X-cutセンアロイ
・消去ヘッド:センアロイ
・FGサーボDCモーター+DCモーター
・ワウフラッター0.035%
・ANRS+SuperANRS
・B.E.Sチューニングシステム
・S&Lシステム

   
チューニングシステムが入っている上に時代が時代なので内部はぎっしり詰まっている。
上部2枚の基板はB.E.S関係の基板と思われる。
内部
   
各種情報をすべて表示するディスプレイ部。
STARTボタンを押すことによりチューニングが始まる。
上段の5点ピークLEDはチューニング時には左から右へ点滅して動作中を示す様になっている
2ヘッド機であるので録音しては再生と、テープが行ったり来たりしながらのんびりとチューニングが進むのが、頑張ってチューニングしてますよ〜と主張しているようで微笑ましい。
パネル
   
キャプスタン用FGサーボDCモーターとアイドラ用DCモーターによるフルロジックコントロールメカ。
基本的にはシリーズ共通なようだが、KD-A8のみワウフラッター0.035%と向上している。
動作の切替は3基のプランジャーによるのだが、動作音が大きくタイムラグもかなりある。
メカ
   
録音再生ヘッドはパーマロイ6層コアで、テープ接触面にセンダスト合金を接着したセンアロイヘッド。
1975年に登場したこのヘッドはセンダスト合金をビクターがいち早く実用化したもので、アモルファスが搭載されるまでの10年以上に渡って使われた。
A8ではさらに低域特性を改善するX-cutセンアロイヘッドとなっている。
カセットドアにヘッドのエンブレムが付いているが、こんな立派なエンブレムを付けていたのはビクターくらいだろう。
いかにビクター自慢のヘッドだったかがわかる。
消去用センアロイヘッドはフェライトコア+センダスト合金のものが搭載される。
ヘッド
   
カセットドアはパンタグラフ式でシリーズ共通の仕様(A3とA2Mは不明)。
EJECTボタンを押すとドアが化粧版ととも水平にせりだしてから開く凝った作り。
ただし経年で固着してボタンを押してもまったく開かなくなる(手で引っ張れば開く)か、緩くなってビックリオープンのどちらかになってしまう。
カセットドア
   
シーリングパネル
シーリングパネル内部。
クロムポジションは自動検出。
S&Lは録音レベルを設定する機能のようなのだが使い方はよくわからない。
たぶん録音状態で最大入力であろうと思われるところでSETにするのではないかと思う。
ノイズリダクションはビクター独自のANRS(アンルス)に、高域特性を改善するSuperANRSが搭載される。

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